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ザガーロにはどんな種類がある?ジェネリックは存在する?

 

ザガーロにジェネリック医薬品は存在する?

薬剤には特許期間があり、それが切れると、同じ有効成を用いて、同様の効果が期待できる医薬品の販売が可能となります。これがジェネリック医薬品です。 すでに販売されている新薬よりも開発コストをカットできることから、より安価で販売されていますので、高い注目を集めています。 一般的なAGA治療は保険適用外の自由診療となることもあり、できるだけ費用を抑えるためにザガーロのジェネリック医薬品に興味がある方も多いでしょう。

しかし、残念ながらザガーロカプセル(以下ザガーロ)にはまだジェネリック医薬品は登場していません。すでにご紹介しました通り、ザガーロは2015年に厚生労働省から承認され、2016年に発売されたばかりの新薬。そのため、まだ特許期間が満了しておらず、日本においてはジェネリック医薬品を作ることはできないのです。

ザガーロと同じく、デュタステリドを有効成分とするアボルブも日本国内で承認を受けています。このアボルブはザガーロよりも価格が安いことから、ジェネリック医薬品と誤解されてしまいがちですが、まったく違います。こちらは有効成分が同じでも、前立腺肥大症の治療薬なのです。しかし、有効成分が同じでありAGAの改善効果も期待できることから、薄毛専門クリニックで処方してもらえるケースもあります。とはいえ、適応外の処方にあたりますので、信頼できる専門の医師の判断を仰ぐようにしましょう。

上記の通り、日本国内おいてはザガーロのジェネリック医薬品の製造・販売はできませんが、海外ではいくつか存在しています。 デュタス、デュプロストなどその多くがインドで製造・販売されているもので、日本国内でも個人輸入などで購入することが可能です。しかし、海外では多くの偽造薬も流通していますので、確実に承認されているデュタステリド含有薬を手に入れることができるとは限りません。偽造薬の中には、単に効果が得られないだけでなく、深刻な健康被害を引き起こす危険性の高いものもあります。 もちろん、高品質で安全に使用できるものもありますが、そもそも日本国内では承認されていない医薬品の自己判断での使用には大きなリスクが伴います。 コストの面では魅力的ですが、そのために健康を犠牲にしてしまっては意味がありません。なので、ザガーロは専門クリニックなどで処方してもらい、医師の指示に従って使用しましょう。

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ザガーロに外用薬はある?

育毛剤や発毛剤というと、患部である頭皮に直接塗布する外用薬をイメージする方が多いかもしれません。 では、ザガーロにも外用薬はあるのでしょうか?結論からいってしまうと、ザガーロはAGA治療に用いられる内服薬として国内で承認されており、外用薬としては使用できません。 あくまで、服用することによって効果を得ることのできるAGA治療薬なのです。

現在、AGA治療に用いられる外用薬としてはミノキシジルが挙げられます。 ミノキシジルはもともと1970年代後半に、アメリカで血管拡張剤として開発され、血圧降下剤として使用されてきた成分です。使用される中で、副作用として全身の多毛症が高頻度で発現することから、脱毛症治療薬としての研究が行われ、その効果が認められました。 日本においても1999年に承認され、一般用医薬品としてドラッグストアなどでも購入可能となっています。

ミノキシジルには患部である頭皮に直接塗布することによって、毛母細胞に働きかけて細胞分裂を活発化させる効果が認められています。その結果として、発毛や髪の成長を促すとされています。 また、血管の拡張作用もあることから、頭皮の血流改善効果も期待することができます。血行が良くなれば、発毛や髪の成長に必要な栄養素を適切に毛根に送り届けることができる上、頭皮環境の正常化も期待できるでしょう。

ミノキシジル外用薬は、ザガーロとは薄毛に対するアプローチが異なっていることから、併用することも可能です。 (参照※2)

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ザガーロと他のAGA治療薬との違いは?

ザガーロの他に日本国内でAGA治療薬として承認されているものにはプロペシアがあります。 プロペシアはアメリカのメルク社によって開発された薬で日本国内においては2001年から臨床試験がスタートし、2005年に厚生労働省より承認されました。その後、2005年から正式に販売がスタートしています。つまり、ザガーロよりも10年も早く販売が開始されたAGA治療薬なのです。

プロペシアとザガーロの作用のメカニズムはとてもよく似ています。それぞれ、5αリダクターゼの働きを阻害することによって、AGAの原因物質であるDHTの生成を阻害する作用があるのです。 しかし、添付文書の記載には大きな違いがあります。ザガーロの効果・効能は「男性における男性型脱毛症」となっているのに対して、一方のプロペシアは「男性における男性脱毛症の進行遅延」となっています。

つまり、ザガーロはAGAの改善効果が認められているのに対して、プロペシアはあくまでAGAの進行遅延のみが認められているということになります。

同じく5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制する作用がある薬であるにも関わらず、どうしてこのような差があるのでしょう? その理由は作用する5αリダクターゼの種類にあります。

5αリダクターゼには2つの種類があることがわかっています。プロペシアの有効成分であるフィナステリドはその内、2型5αリダクターゼのみに作用します。それに対して、ザガーロの有効成分のデュタステリドは1型と2型、両方の5αリダクターゼに作用するのです。 そのため、ザガーロの方がより強力にDHTの生成を抑制し、AGAに対してより高い効果を期待できます。

ただし、プロペシアと比較するとザガーロはより半減期が長く、休薬する場合はその期間まで含めて検討する必要があります。 副作用については同じ条件下で比較することのできる試験データがありませんので、違いについて明確に断言することはできませんが、効果が高い分だけザガーロの方がプロペシアよりも副作用が起こりやすいと考えることができます。 いずれにしても、性機能障害といった副作用が報告されていますので、自己判断での使用にはリスクがあります。服用する前に必ず専門クリニックなどで医師の処方を受け、指示に従って使用すべきでしょう。

その他のAGA治療薬としてはミノキシジル外用薬が挙げられます。こちらは先ほどもご紹介した通り、AGAの原因物質であるDHTに直接作用するものではありませんが、毛母細胞に直接働きかけることによって、発毛や髪の成長を促進する効果があります。

ザガーロとプロペシアは作用が重複しますので、併用されることはありませんが、ザガーロとミノキシジル、あるいはプロペシアとミノキシジルは併用することが一般的です。

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ザガーロを使用することのメリット・デメリット

最後にいくつかのAGA治療薬の中でもザガーロを選ぶことのメリットとデメリットについてご紹介していきましょう。 まず、最大のメリットはAGAに対して高い効果を期待できるという点です。すでにご紹介した通り、ザガーロはプロペシアなど、従来のAGA治療薬と比較して、より高い効果を見込めます。AGAの進行遅延ではなく、高い発毛・育毛効果を望めるという点も大きなメリットでしょう。

その一方でデメリットとして挙げられるのが、プロペシアと比較すると高価であるという点です。AGA治療薬は最低でも6ヶ月以上は継続して服用しなければ十分な効果を実感することができません。そのため、コストがネックになってしまう可能性があります。 また、まだ新しい治療薬ということもあって、当面の間はジェネリック医薬品が登場することはありません。そのため、大きく価格が下がる可能性も低いといえます。 上記の通り、効果が高い分だけ、副作用のリスクも高いと考えることができ、この点もデメリットになるでしょう。とはいえ、日本国内で正式に承認されている医薬品ですので、医師の処方を受け、指示に従って正しい用量・用法を守ることによって、安全に使用しましょう。 (参照※1)

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参照

※1医薬品インタビューフォーム
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf

※2ミノキシジルの発毛作用について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf

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