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プロペシア

プロペシア錠は有効成分としてフィナステリドを含有しており、5αリダクターゼ(5α還元酵素)II型を阻害してDHT(ジヒドロテストステロン)の合成を抑制し、毛髪の成長を促します。

一方、ザガーロカプセルは有効成分としてデュタステリドを含有するAGA治療薬で、5αリダクターゼII型だけでなくI型をも阻害します。医師との相談の上、自身の症状に適したAGA治療薬を利用することが大切です。

今回は、プロペシア錠の歴史や規格(成分の含有量や形状、寸法)、効果、副作用、服用方法、ザガーロカプセルとの違いをご紹介します。

脇坂 長興

  • 日本形成外科学会 会員
  • 日本美容医療協会 会員
  • 特定非営利活動法人フューチャー・メディカル・ラボラトリー 理事
  • 特定非営利活動法人創傷治療センター 理事
  • 特定非営利活動法人アンチエイジングネットワーク 顧問

ポピュラーなAGA治療薬、プロペシア錠とは?

錠剤のイメージ

プロペシア錠とはどのような治療薬なの?

プロペシア錠は、フィナステリドを有効成分とした5αリダクターゼII型阻害薬です。本来は前立腺肥大症の治療薬として開発されたもので、現在では最もスタンダードなAGA治療薬です。

プロペシア錠は、フィナステリドを有効成分としたAGA治療薬です。

フィナステリドは、活性型の男性ホルモンであるDHTの合成を抑制する働きを持つ成分です。 この有効性に目をつけた米国メルク社により、前立腺肥大症の治療薬として研究が開始されました。 複数の臨床試験によってフィナステリド5mg/日の安全性が確認された後、2005年には110カ国もの国で前立腺肥大症の治療薬としてフィナステリド5mgが用いられるようになりました。

AGA治療薬としての臨床開発が行われたのは、フィナステリド5mg/日の長期安全性が確認された後のこと。 1997年にフィナステリド1mgがFDA(米国食品医薬品局)に承認され、この成分を含有するプロペシア錠が2005年12月に初めて日本で販売されました。 現在では最もスタンダードなAGA治療薬として、60カ国以上の国で承認されています。

日本で販売されているフィナステリドには、プロペシア錠0.2mgとプロペシア錠1mgの2種類があります。フィルムコーティングがされた円形の薄い赤色の錠剤で、直径は7.2mm、厚さは3.5mmです。

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プロペシアにはどのような効果や副作用があるの?服用方法に決まりはあるの?

1日1回1錠のプロペシア錠を服用することで、AGAの進行を遅延させます。1日1mgを上限とし、また医師の指示に従い服用することが大切です。

プロペシア錠の服用により、AGAの原因であるDHTの合成を抑制することができます。

AGAの主な原因といわれているのが、男性ホルモンの一種であるDHTです。DHTはテストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼにより変換されたもので、これが男性ホルモン受容体と結びつくとAGAが発症します。 プロペシア錠を服用すると5αリダクターゼII型の働きが阻害され、薄毛を防ぎ、毛髪の成長を促すことができます。

プロペシア錠を服用できるのは成人男性のみで、20歳未満の男性は有効性・安全性が確認されていないため服用はできません。1日1mgを上限とし、1日1回0.2mgあるいは1日1回1mgを6カ月間服用するのが基本です。 副作用として肝機能障害や蕁麻疹、性欲減退、勃起不全などが現れることが稀にあるため、異常が見られた場合には医療機関を受診しましょう。

なお、妊婦のプロペシア錠の服用は厳禁で、男児を妊娠中の場合、生殖器官の発達に悪影響を及ぼす恐れがあります。また有効成分への接触も厳禁となっており、フィルムコーティングが割れたり砕けたりして肌に付着するということがないよう、取り扱いには十分に注意しなくてはなりません。

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ザガーロカプセルとプロペシア錠にはどのような違いがあるの?

ザガーロカプセルは、デュタステリドを有効成分としたAGA治療薬です。5αリダクターゼI型・II型の両方を阻害し、プロペシア錠よりも高いAGA抑制効果が得られます。

ザガーロカプセルは2015年8月に厚生労働省に承認されたAGA治療薬です。
プロペシア錠と同様に5αリダクターゼ阻害薬に分類されています。

1日の服用量は0.5mgを上限としています。効果を得るためには6カ月程度継続するべきですが、6カ月以上の治療で効果が見られない場合は服用を中止します。副作用には肝機能障害や発疹、性機能不全、頭痛などがあります。

日本で販売されているデュタステリドには、ザガーロカプセル0.1mgとザガーロカプセル0.5mgの2種類があります。ザガーロカプセル0.1mgは淡橙色、ザガーロカプセル0.5mgは淡紅色をしており、どちらも全長は約19.3mm、厚さは約6.6mmです。

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プロペシア錠の効果を体感できるまでにかかる期間

手帳のイメージ

プロペシア錠は、世界60カ国以上で承認されている安全性の高いAGA治療薬です。AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制する薬なので、効果を実感するには6カ月以上の服用継続が必要です。
ここからは、プロペシア錠の効果や効果が現れるまでの期間などについて詳しく解説します。

プロペシア錠にはどんな効果があるの?

AGAの進行を抑制します。

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、男性型脱毛症のことです。思春期以降に発症する薄毛症状で、髪が成長しきる前に抜けてしまうため髪の毛の軟毛化が始まり、前頭部の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりする進行性の脱毛症です。 男性ホルモンであるテストステロンが「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」の働きによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換し、毛母細胞の働きを阻害するため、髪の毛の軟毛化が進むことで薄毛が引き起こされます。

プロペシア錠は、AGA専門の病院・クリニックだけでなく一般皮膚科でも医師により処方される飲むタイプのAGA治療薬で、主成分は「フィナステリド」です。もともとフィナステリドは、DHTの産生を阻害するため海外で前立腺肥大症の治療に使われていました。ところがDHTが毛乳頭を萎縮させることが確認されたため、DHTの産生を抑制するフィナステリドがAGA治療薬として有効なことが明らかになりました。 現在ではプロペシア錠は日本を含む世界約60カ国以上で承認されており、AGAに悩む多くの方々に使用されています。高いAGA進行抑制効果が得られるのはもちろん、1日1回1錠の経口投与でよいという気軽さも受け入れられている理由のひとつだと考えられます。

なお、AGA専門の病院・クリニックで処方されるフィナステリドは、「プロペシア錠」もしくは「フィナステリド錠」(プロペシアのジェネリック医薬品)です。ジェネリック医薬品が登場したことで、費用の負担を軽減しながらAGA治療に臨むことができるようになりました。

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効果が実感できるまでどれくらいかかる?

フィナステリドはAGAの進行を抑制するので、短期間の服用では目に見えての効果を感じないことも少なくないのですが、服用から6カ月以上経過すると、抜け毛の減少やこれまで伸びなかった軟毛が太くなったり伸びていることに気づきます。

プロペシア錠は、5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを阻害して、毛乳頭を萎縮させ成長期を終了させる原因となるジヒドロテストステロンの発生を抑えます。これにより、AGAで乱れた周期が元に戻ってAGAの進行が抑えられます。

毛周期のうち成長期(髪の毛が伸びる期間)が短くなるのがAGAの典型症状。プロペシア錠は、成長期が早期に終了して髪が長く育つ前に抜けてしまう症状を抑制するので、抜け毛は減少しても明らかな発毛効果を実感できないことも少なくありません。ただし細く短い産毛のまま抜けるのを抑制して6カ月~1年も経過すれば、髪の毛は6カ月~1年分成長するので多くの方が、髪が多少とも増えたと感じます。基本的に内服後24時間で排泄される薬ですので、毎日の服用が必要です。また、効果を実感した後も引き続き服用し続けなくてはいけません。

6カ月服用しても効果が感じられないという方もいます。その場合には服用を中止するか、継続するかを医師と相談して決めます。継続する場合は、定期的に効果を確認してもらう必要があります。AGA治療は医師との連携が大切なので、些細なことでも気になったことがあれば医師に相談することが大切です。

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より効果的にAGA治療をしたい場合はどうしたらいいの?

プロペシア錠とミノキシジル外用薬を併用します。また、ザガーロカプセル(デュタステリド)を試してみてもよいでしょう。

AGA治療薬の最もポピュラーなものはミノキシジル外用薬です。プロペシア錠を服用しながら効果的な治療を行うなら、ミノキシジル外用薬と併用して治療することも検討しましょう。 ミノキシジル外用薬は、血流改善や髪の毛の細胞の分裂・増殖を促進する効果が期待できます。体の中と外から同時にアプローチすることで、より効果的にAGA治療を行うことが可能です。個人差はありますが、治療開始から6カ月ほどで効果を実感できます。

ザガーロカプセルは2015年に国内で承認された新しいAGA治療薬で、プロペシアと同様に経口投与するタイプの薬です。ザガーロカプセルの成分「デュタステリド」は、5αリダクターゼII型に対してフィナステリドの約3倍という強い効果を発揮します。プロペシア錠と比較して長時間作用するため、治療前よりも太く長い髪の毛を増やすことができます。

なお、ミノキシジル外用との併用やザガーロカプセルへの変更は医師と相談してから行いましょう。医師の診察を受けて、自分の症状に合った治療を行うことが、AGAを改善する一番の近道です。

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プロペシア錠の服用によって発生する副作用

頭皮と髪の毛をさすっている男性

AGAの治療を進める際は、代表的な治療薬のひとつであるプロペシア錠の副作用についても知ることが大切です。 今回はプロペシア錠の副作用についてご紹介します。

プロペシア錠を服用してEDや肝機能障害などの症状が報告されているため、服用中は副作用の有無の確認が大切です。 とはいえ、副作用の報告例は稀なので心配し過ぎる必要もありません。

プロペシア錠を服用し始めて少ししてから脱毛が増えた場合は、ヘアサイクルが正常に戻ろうとして一時的に抜け毛が増える初期脱毛の可能性があります。 また、不要なトラブルを避けるため、処方された患者様以外は服用しないようにしてください。

プロペシア錠服用による副作用はある?

副作用は稀ですが主な症状は性欲の減退やED(勃起不全)で、頻度は不明ですが肝機能障害も報告されています。

臨床試験で、プロペシア錠服用による副作用がいくつか報告されています。 具体的には、全体の1.1%に性欲減退、0.7%にEDの症状がありました。また、プロペシア錠の使用成績調査では、全体の0.2%に性欲減退、同じく0.2%に肝機能障害がみられました。

一方、プロペシア錠と同様にAGAの進行抑制を目的としたザガーロカプセルは、性欲減退が3.3%に現れるなどの副作用が報告されているので、どちらを治療に用いるかは医師と相談して決めることになります。

肝機能障害の発症は稀ですが、プロペシア錠の服用中は十分な観察が必要です。プロペシア錠の副作用は稀なため気にしすぎることはありませんが、何か異常があればすぐに医師に相談するということを心掛けましょう。

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服用から1カ月くらいで抜け毛が増えた。副作用ではないの?

AGAの回復の兆候であり、副作用ではありません。

プロペシア錠を開始してしばらくたつと抜け毛の増加がみられることがあります。 これは副作用ではなく、薬が効いている証拠です。成長期が短縮して発症したAGAのヘアサイクルが正常な周期に戻る過程で起きる抜け毛で、休止期の髪の毛が抜け落ち、いずれ成長する髪の毛に生え替わりが起きます。

この抜け毛は、ミノキシジルを投与したときに発毛にともなって休止期の髪の毛が抜ける、いわゆる「初期脱毛」とは違います。プロペシア錠の効果でヘアサイクルが元に戻ればAGAが回復に向かうことになるため、プロペシア錠開始早期の脱毛は心配することはありません。

一方で、服用開始から6カ月経過してもAGAの進行抑制や改善の効果がみられない場合は別の治療に切り替えるなど、プロペシア錠による治療を中止するケースがあります。

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他に注意点はある?

処方された患者様以外が服用することは避けてください。

プロペシア錠は医師が処方する薬ですので、処方された患者以外が服用すると予期せぬトラブルに発展するかもしれません。 例えば、妊婦がプロペシア錠を服用すると男子胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼすおそれがあります。

また、プロペシア錠は、円形脱毛症などAGA以外の脱毛症には効果がありません。必ず専門の医師の診察を受けて、処方してもらうようにしてください。

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