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AGA(男性型脱毛症)とは

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれる脱毛症です。前頭部から少しずつ髪の毛が薄くなっていく「M型」や、頭頂部を中心に髪の毛が薄くなっていく「O型」が多くみられるのが特徴です。

今回はそんなAGAについて、脇坂先生のワンポイント解説も交えて詳しく説明していきます。

脇坂 長興

  • 日本形成外科学会 会員
  • 日本美容医療協会 会員
  • 特定非営利活動法人フューチャー・メディカル・ラボラトリー 理事
  • 特定非営利活動法人創傷治療センター 理事
  • 特定非営利活動法人アンチエイジングネットワーク 顧問

AGA(男性型脱毛症)とは

日本ではAGAを男性型脱毛症と呼びますが、「Androgenetic Alopecia」を直訳すると「男性ホルモンによる脱毛症」となります。この名が示す通り、AGAは男性ホルモンが大きく関わっている脱毛症です。

AGAは20歳代以降に発症するケースが一般的ですが、早いと10歳代、遅い場合は50歳代、60歳代で発症するケースもみられます。まず前頭部と頭頂部の髪の毛が産毛になり、額の生え際が後退して頭頂部の髪の毛が薄くなってしまうのがAGAの症状です。最終的には、前頭部から頭頂部にかけて髪の毛がない状態になります。ある調査によれば日本におけるAGA人口は1,260万人で、そのうち650万人は何らかのケアや治療を行ったことがあると報告されています。脱毛の症状はゆっくりと進行していき、次第に地肌が見えるようになっていくのが特徴です。

AGAが発症するメカニズムには、毛根の一番深い部分にある毛包の毛乳頭細胞や毛母細胞に存在する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」が大きく関わっています。5αリダクターゼは、男性ホルモンである「テストステロン」を男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換する働きを持っています。これによって生成されたジヒドロテストステロンは、毛母細胞の分裂を抑制してAGAを引き起こします。

本来、テストステロンは筋肉や骨を作ったり、精子を生成したりといった重要な役割を担っている大切な男性ホルモンです。また、5αリダクターゼは男性ホルモンの働きを補助する重要な役割を担っている酵素です。両者とも健康な体を作るために不可欠な存在ですが、髪の毛にとってはマイナスに機能することがあるのです。

AGAの詳しい説明図

AGAは男性なら誰にでも発症する可能性のある脱毛症なので、そのメカニズムや症状についてきちんと知っておくことが大切です。

AGAの基本、仕組みに関してはこちらのページにも掲載しております。
■AGA/薄毛について

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AGAの原因とヘアサイクル

AGAはジヒドロテストステロンが原因で髪の毛が十分に成長せず、ヘアサイクルが乱れるために発症します。ヘアサイクルとは、髪の毛が生え始めてから、成長して伸びて、抜け落ち、新しい髪の毛が生えるまでの周期のことで、大きく「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階に分けることができます。このうち最も長い期間は成長期で、2年~6年程度続くのが一般的です。成長期には毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛は長く太く成長します。成長期が過ぎると、髪の毛の成長が停止する「退行期」がやってきます。退行期は2週間~3週間程度続くのが一般的で、さらにこの退行期が進むと髪の毛が抜け落ちる休止期に入ります。休止期には毛根が浅く抜けやすい位置にあり、毛穴の奥で成長し始めた新しい髪の毛に押し出される形で古い髪の毛が抜け落ちます。

AGAになると、ヘアサイクルのうち成長期が短くなります。成長期が短いと髪の毛は十分に成長しないまま退行期・休止期へ移行することになり、だんだんと生える髪の毛よりも抜ける髪の毛のほうが多くなっていくのです。

AGAは、遺伝によって「発症する確率」が左右されます。自身がAGAになりやすい遺伝子を持っているかどうかは、一部のAGA専門クリニックで検査することが可能です。AGAは早期に治療を開始すれば進行を抑えることができるため、少しでも気になることがあれば医療機関で検査を受けましょう。

AGA専門クリニックでは、フィナステリドやデュタステリドといった5αリダクターゼの働きを抑制する薬を処方するなど、さまざまな観点からヘアサイクルを正常に戻す治療を行います。

AGAの原因に関してはこちらのページにも掲載しております。
■AGAの原因や治療法とは?他の脱毛症との違いについて

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AGAの進行パターン

AGAの症状は、いくつかの段階を経て進行していきます。AGAの分類にはいくつかの種類があり、中でもよく知られている分類法が「ハミルトン・ノーウッド分類」です。これはアメリカのハミルトン医師、ノーウッド医師によって定義された分類法で、AGAの症状を脱毛症の部位で大きく8つに分けています。

日本ではハミルトン・ノーウッド分類を元に、日本人に多い頭頂部からのAGAの進行を加えて、AGAの進行パターンが図表化されています。

例えば、進行度Ⅱは生え際が後退し始めているなどの初期症状を確認できる段階で、見た目には大きな問題はありません。AGAの初期段階であるため、内服薬のフィナステリドやデュタステリドだけでも効果的な治療が行えます。

進行度ⅢやⅡ-vertexあるいはⅢ-vertexは、AGAの症状がある程度進行している状態です。この段階では、前頭部からAGAが進行するM型と、頭頂部からAGAが進行するO型に分かれます。フィナステリドなどの内服薬を服用するのに加え、ミノキシジル投与など症状に合わせてさまざまな治療法を医師が検討します。

進行度Ⅳ~Ⅴでは脱毛がさらに進行し、M型とO型の区別が分からなくなってきます。進行度Ⅵでは前頭部と後頭部の脱毛部分がつながります。さらに進んで側頭部の髪の毛の量も薄くなってくるのが、進行度Ⅶです。

AGA治療は症状が進行するほど十分な発毛効果を得るのが難しくなるので、AGAを改善するためには早期の相談・治療の開始が有効です。

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AGA治療法

AGA治療では、主に「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類の薬を使用します。

フィナステリド

フィナステリドは、II型5αリダクターゼの働きを阻害する薬です。フィナステリドはAGAの原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑制するため、服用することでAGAの進行を食い止めることができます。一般的に6カ月ほどでAGAの進行抑制を確認できますが、継続して内服すると発毛効果を感じる方もいます。AGAの進行度合いや年齢によって効果を実感するまでの期間は異なるため、根気よく治療を続けることが大切です。

デュタステリド

デュタステリドは、フィナステリド同様厚生労働省に承認されたAGA治療薬であり、フィナステリドがII型5αリダクターゼのみに働きかけるのに対してデュタステリドはI型5αリダクターゼ・II型5αリダクターゼの両方の働きを阻害します。また、II型5αリダクターゼを阻害する力は、フィナステリドより強力であるとされています。

ミノキシジル

ミノキシジルは、もともと血圧降下薬として開発された薬です。副作用として多毛の症状がみられたことから、AGA治療薬として転用されました。効果を実感するためには6カ月~1年間ほどの投与が望ましく、途中で投与を中止すると数カ月で効果は失われます。国内外問わず、ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドと併用して治療に使われることが少なくありません。なお、薬局で販売されるミノキシジルは、外用薬のみ認可されています。

フィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルはAGA治療においてなくてはならないものですが、人によって効果が現れにくいこともあるため、医師と相談しながら自分に適した治療法を選択することが大切です。

AGAの治療薬に関してはこちらのページにも掲載しております。
■3種(プロペシア/ザガーロ/ミノキシジル)のAGA治療薬の効果・副作用の比較

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Dクリニックの発毛治療(アドバンスト発毛治療)と単剤処方治療の違い

Dクリニックは、診察とヒアリングを通して最適な治療方法を提案します。代表的な治療方針には、「発毛治療」と「単剤処方治療」があります。以下では、Dクリニックが提供している発毛治療「アドバンスト発毛治療」と「単剤処方治療」をご紹介します。

アドバンスト発毛治療 単剤処方治療
  • 検査
  • 診察
  • 内服薬
  • 外用薬
  • サプリメント処方
  • 食生活、生活習慣アドバイス
  • 診察
  • 内服薬
  • 外用薬

アドバンスト発毛治療は、190万人の治療実績を基に一人ひとりに合ったオリジナルの治療薬(内服薬+外用薬)を処方します。600以上のパターンを想定して組み合わせた治療薬なので、効果的な発毛治療を行うことが可能です。加えて、発毛・育毛に欠かせないビタミンやミネラルのサプリメントの処方や、医師による食生活や生活習慣に関するアドバイスなど、AGAの間接的な原因にもアプローチできます。

一方、単剤処方治療はAGAの進行抑制を目的とした治療です。プロペシア錠やフィナステリド錠、ザガーロカプセルなどの治療薬を処方し、抜け毛の予防・改善を行います。

どちらの治療も、定期的な診察で治療経過を確認します。もちろん、途中で治療方針を変更することも可能です。

AGA症状の進行遅延を目的とするなら単剤処方治療、AGA症状の改善・発毛を目指すならアドバンスト発毛治療がおすすめです。

Dクリニックの治療についてはこちらもご覧ください。
■Dクリニックの治療内容

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AGA治療の流れ

Dクリニックでは、まず具体的な治療内容や費用の提示を含めた無料カウンセリングを行います。治療方針をご理解いただき診察を希望する方には、ご都合に合わせて当日あるいは後日に初診外来を受診していただきます。

アドバンスト発毛治療

  1. スタッフによる無料カウンセリング

    専門スタッフが、AGA治療の治療内容や注意事項、治療費などの説明を行います。また、ご自身でできるAGA治療に関する相談なども行うことが可能です。

  2. 初診

    頭皮と髪の状態の確認、治療の効果・期間についての説明、生活習慣・頭皮ケアに関するアドバイスなどを医師が行います。また発毛効果を多角的に確認・判定するため、頭部の写真撮影も行います。

  3. 血液検査

    薬の投与が可能かどうかを確認するため、肝機能や腎機能などの検査行います。同時に血液中の男性ホルモン値も検査します。希望する方は、別途費用がかかりますが「AGAリスク遺伝子検査」「男性ホルモン感受性遺伝子検査」「毛髪ミネラル検査」などのオプション検査を受けることも可能です。

  4. 診察

    血液検査の結果報告をはじめ、治療を受ける意思の最終確認と、治療方針および治療薬の決定を行います。

  5. 治療薬の処方

    30日分の治療薬を処方します。その後、基本的にひと月に1回の来院が必要になります。

単剤処方治療

  1. スタッフによる無料カウンセリング

    専門スタッフが、AGA治療の治療内容や注意事項、治療費などの説明を行います。また、ご自身でできるAGA治療に関する相談なども行うことが可能です。

  2. 初診

    頭皮と髪の毛の状態の確認、治療の効果・期間についての説明、生活習慣・頭皮ケアに関するアドバイスなどを医師が行います。また発毛効果を多角的に確認・判定するため、頭部の写真撮影も行います。

  3. 治療薬の処方

    ご希望に合わせて治療薬を選択、ご要望の治療薬を処方します。

AGA治療の成果は、短くとも6カ月間程度は経過を観たいものです。治療内容や注意事項、治療薬の効果・副作用などについてきちんと把握して治療を継続するために、納得できるまで質問してください。

Dクリニックの治療についてはこちらもご覧ください。
■Dクリニックの治療の流れ

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AGA治療にかかる費用

アドバンスト発毛治療と単剤処方治療、それぞれの費用は以下の通りです。

アドバンスト発毛治療

初回
初診費(診察、血圧測定、マイクロスコープ、頭部撮影) 5,000円 (税別)
初診時血液検査 5,000円 (税別)
合計 10,000円 (税別)
2回目以降
再診費(診察、血圧測定、マイクロスコープ、頭部撮影、処方薬) 15,000円〜32,000円 (税別) ※1カ月

単剤処方治療

初回
初診費(診察、血圧測定、マイクロスコープ、頭部撮影) 5,000円 (税別)
プロペシア錠(MSD社製)30錠 7,000円 (税別) ※1カ月
フィナステリド錠(ファイザー社製)30錠 6,000円 (税別) ※1カ月
ザガーロカプセル0.5mg(GSK社製)30錠 9,500円 (税別) ※1カ月
合計 11,000円〜14,500円 (税別)
2回目以降 ※受診は3カ月毎
再診費(診察、血圧測定、マイクロスコープ、頭部撮影) 5,000円 (税別)
プロペシア錠(MSD社製)90錠 20,000円 (税別) ※3カ月
フィナステリド錠(ファイザー社製)90錠 17,000円 (税別) ※3カ月
ザガーロカプセル0.5mg(GSK社製)90錠 27,500円 (税別) ※3カ月
合計 22,000円〜32,500円 (税別)
  • 一般皮膚科でAGAの処方を受ける場合も、全額自己負担です。

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AGA治療にかかる期間

AGA治療による発毛効果を確認するためには、6カ月~1年の期間が必要です。

アドバンスト発毛治療ならば、治療開始から3カ月程度で髪のコシ、髪のハリ、髪の伸び、生え際の発毛(産毛)などの効果を実感し始めるのが通常です。一方、フィナステリドを使った単剤処方治療の場合、ほとんどの患者様がその有効性を確認できたのは服用開始から6カ月経過後でした。また、効果を一時的なものにしないためには継続的な服用が必須です。なお6カ月を過ぎて治療を継続するかどうかは、定期的に状況確認を行い、服用薬の選択や服用頻度を医師と相談の上で決定しましょう。

AGA治療薬の服用を止めてしまった場合、その効果は数カ月後には消失し、AGAは再度進行し始めます。せっかくの発毛効果を持続するためにも、治療期間に関わらず、治療中止や代替医療への変更をお考えの際は医師とよく話し合って下さい。

AGA治療の効果が発現するまでにかかる期間には個人差があります。自覚症状の改善だけでなく、経過写真や頭皮拡大画像を医師と一緒に確認して、治療方針を検討しましょう。

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AGAと完治

AGAは進行性の脱毛症であるため、今のところ完治させることは難しいとされています。AGA治療は、発毛とAGAの進行抑制によって、髪の毛量低下を気にしないで生活するための治療です。

AGAの原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑制するためには、フィナステリドやデュタステリドなどの治療薬が必要です。そしてその効果を持続させるためには服用を継続する必要があり、中止すれば薬はカラダから速やかに排泄されます。フィナステリドやデュタステリドはAGAの進行を食い止める治療なのです。
一方、ミノキシジルは髪をつくる毛母細胞の分裂・増殖を促進するので、髪が太く、早く伸びるようになります。また産毛を成長する硬毛まで育てます。ただし、ミノキシジルも投与を中止するとその効果はなくなり、再度AGAが進行し始めます。
AGA治療の目的は「進行を遅らせ現状を維持する」ことと「髪を太く、早く伸ばす」のふたつで、20歳のころの髪の毛量に戻るわけではありませんし、AGAが完治するわけでもありません。AGA治療を受ける際は、この点も十分に理解しておくことが大切です。

AGAのような進行性脱毛症ではなく、皮膚炎やストレスなど原因がはっきりした脱毛症の場合には治療で完治します。

AGAと完治についてはこちらにも掲載しております。
■AGA治療を続けることで完治する?

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Dクリニックの取り組み

Dクリニックは、育毛シャンプーなどの開発に取り組む(株)アンファーと連携し、予防医学と治療医学の相乗効果を目指し取り組んでいます。

(株)アンファーは、「発症につながる原因を研究し、予防し、維持する」という考えを軸にした“人生を楽しむ医学”(予防医学)の考え方を大切にしています。また、Dクリニックは、“既に発症した病気や症状を治療する医学”(治療医学)の考え方を大切にしています。
Dクリニックはこのふたつの医学に基づき、それぞれの役割を果たしています。(株)アンファーで開発した商品をDクリニックの臨床現場で役立てたり、Dクリニックの臨床データを活用して(株)アンファーが新たな商品を開発したりという相乗効果を図っています。これまでにDクリニックが提供した臨床データ、そしてそのデータを基に(株)アンファーが開発した商品には、例えば以下のものがあります。

臨床データ

  • AGA専門外来
  • 円形脱毛症専門外来
  • 女性頭髪専門外来
  • 男性更年期専門外来
  • 前立腺がんサポート外来 など

商品

  • 頭髪専門医師監修シャンプー(スカルプD、スカルプDボーテ)
  • 頭髪専門医師監修サプリメント(5α-R、IKU-MO、ホルモーナー)
  • 頭髪治療クリニックと共同開発(AGAメンズプロテイン) など

Dクリニックと(株)アンファーは、密に連携し、お互いにリレーションシップを結んでいます。

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昨今のAGAの実績

AGAは多くの成人男性を悩ませている脱毛症であり、全国に約1,260万人の患者がいるという報告があります。一方でAGAを治療するために医療機関を受診する患者数は少なく、多くは放置するか一般用医薬品・医薬部外品・育毛シャンプーなどを用いてセルフケアを行っていると考えられています。

AGAは進行性の脱毛症であるため、年齢が上がるにつれて患者数は増えていきます。2017年の報告では、20歳代で約10%、30歳代で約20%、40歳代で約30%、50歳代以降で40%あまりの男性がAGAを発症しています。

AGAはそのまま放置すると脱毛部位が広がるので、抜け毛が気になったら早めにAGA専門クリニックを受診することをおすすめします。

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増加している若年性AGA

AGAは中年と呼ばれる年齢になってから発症するイメージがあるかもしれませんが、20歳代で発症するケースもあります。AGAは少しずつ進行していく脱毛症のため、20歳代でAGAだと診断される割合は少数ですが、近年は患者数が増加しているという報告もあります。

AGAは初期のうちに正しく対応すると進行を遅らせることができるため、若いうちから対策することが大切です。AGAを始めとする脱毛症は、頭皮環境の悪化によっても進行することがあります。頭皮の炎症などはストレスを原因とすることもあるので、ストレスフリーな日々を送ることも重要です。

抜け毛を増やさないために、頭皮のケアはもちろん、生活習慣の改善やストレス対策を行うことも大切です。抜け毛の予防には食生活の改善も有効なので、バランスのよい食事や髪の毛によい食材を多く摂ることを心掛けましょう。髪の毛によい食材には、髪の毛を構成するタンパク質を多く含む納豆や卵、そしてタンパク質を合成するために必要な亜鉛を多く含む昆布やゴマ、いわしなどがあります。生活習慣全般でいえば、過度の飲酒を控えることや禁煙も効果的です。
ストレスの感じ方は個々人で差があり、効果的な解消法は人によって異なります。家族や友人に悩みを相談してみる、リラックスできる時間を確保するなど、自分なりのストレス解消法を探してみましょう。

若いうちから抜け毛を増やさないためには、適切なAGA治療を行う以外に、食生活など生活習慣を改善することも大切です。

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AGA以外の脱毛症

AGAの他にもさまざまな脱毛症があります。それぞれ原因や治療法が異なるため、自分がどの脱毛症なのかは慎重に判断することが大切です。

AGA以外では、円形脱毛症がよく知られています。コインのように丸い形の脱毛斑ができるのが特徴で、ときには脱毛部位が頭全体に広がったり全身に広がったりすることもあります。直接的な原因は、外敵から身を守るはずの免疫細胞が毛包を攻撃してしまうことによる「自己免疫性疾患」だとされています。治療法には局所免疫療法やステロイドの外用・内服、アレルギー剤の内服などがあり、症状によっては自然治癒を待つこともあります。

また、びまん性脱毛症も広く知られています。びまん性とは「広範囲に広がっていること」を指し、びまん性脱毛症は脱毛が頭皮の広範囲にまばらに広がっている状態のことです。女性に最も多い脱毛症の型ですが、女性がAGAにかかった状態、いわゆる「女性男性型脱毛症」の場合や、円形脱毛症、その他のさまざまな脱毛症にみられます。びまん性脱毛症は、なぜそのような形で脱毛しているのかを慎重に判断した上で治療を行います。

他には、牽引性脱毛症や休止期脱毛症などもあります。牽引性脱毛症は髪の毛を同じ方向へ牽引し続ける、つまりポニーテールなど髪の毛を引っ張る髪型を長期間続けることで発症する脱毛症で、牽引を止めることで回復に向かいます。休止期脱毛症は髪の毛のヘアサイクルが乱れて休止期の髪の毛が増える脱毛症で、成長期が短いため抜け毛が進行します。さまざまな原因があり、AGAを休止期脱毛症に含めることもあります。

脱毛症には、さまざまな種類があります。原因を特定するためにはいろいろな要素を調べる必要があるため、抜け毛の症状が心配な場合にはAGA専門クリニックを受診しましょう。

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AGAセルフチェック

自分がAGAかどうか心配な場合には、セルフチェックを行ってAGAの可能性がどれくらいあるか確認しましょう。以下のチェックリストをぜひお使いください。

  1. 両親、父方の祖父、母方の親族のいずれかが薄毛である
  2. 抜け毛が増えてきたと感じる
  3. 生え際が後退していると感じる
  4. 頭頂部が薄くなったと感じる
  5. 髪の毛に元気がないと感じる
  6. 産毛のように細くて短い髪の毛が増えた
  7. 同年代と比べて髪の毛の量が少ない
  8. 日頃からストレスがたまっている
  9. 寝不足が続いている
  10. 油っこいものをよく食べるなど、食生活が偏っている

以上のチェックリストで当てはまる項目が多いほど、自分がAGAである可能性、今後抜け毛が増える可能性が高くなります。セルフチェックはあくまでも目安であるため、AGAかどうかを確実に判断するためには頭髪専門クリニックを受診しましょう。抜け毛の原因をしっかり特定することで、正しい治療法につなげることができます。

セルフチェックを活用して、心配なら頭髪専門クリニックを受診しましょう。

細かくAGAのセルフチェックを行い方はこちらへ

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