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女性の薄毛について

男性と同様に、薄毛は女性にとっても深刻な悩みとなります。今日では、女性の薄毛も専門クリニックなどで治療を受けられるようになっており、検討している人も多いことでしょう。とはいえ、女性の薄毛の原因や対策、具体的な治療などについては、男性に比べると広く知られていないのが現状です。そこで今回は、女性の薄毛の原因やメカニズム、そして対策・治療法などについてご紹介します。

女性ならではの薄毛・脱毛症の種類

女性の薄毛の原因は多岐にわたります。改善のためには、その原因を細かく分析し、正しく把握することが重要です。女性の薄毛の原因として、とりわけ多く見られるのが「びまん性脱毛症」などの脱毛症です。代表的な脱毛症をいくつかご紹介しましょう。

・粃糠性脱毛症
多量のフケと共に脱毛を引き起こす症状が粃糠性脱毛症です。フケによって毛穴が塞がれ、炎症が起こることで発毛や髪の成長が妨げられます。その原因は頭皮環境の悪化とされており、体質・頭皮の状態に合わないシャンプーの使用や、頻度の高すぎる(低すぎる場合も同様)洗髪にあります。頭皮の傷などが原因となるケースもあり、髪や頭皮の汚れが気になるからといって、強い力で洗髪するのは避けましょう。 重度になると自然治癒しにくいので、フケを伴う脱毛が気になるという方は、一度専門クリニックを受診してください。

・脂漏性脱毛症
皮脂の過剰分泌によって引き起こされるのが脂漏性脱毛症です。重症化すると、脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こす場合もありますので、できるだけ早めに対処してください。脂漏性脱毛症の原因となる皮脂は、さまざまな原因によって過剰分泌されます。中でも多いのが、定期的に洗髪していなかったり、体質などに合わないシャンプーを使用していたりするケースです。また、洗髪時のすすぎが十分でなく、髪や頭皮に泡が残った状態が続くと発症することもあります。脂漏性脱毛症の疑いがある場合、重症化する前に専門クリニックを受診し、検査や治療を受けるのが基本です。

・けん引性脱毛症
髪を長く伸ばすことが多い女性に見られる脱毛症です。その名の通り、物理的に髪がけん引される(引っ張られる)状態が続くと発症します。健康な状態の人間の髪は、少し引っ張られたくらいで抜け落ちるものではありません。しかし、ポニーテールやハーフアップなどのヘアスタイルによって、髪が引っ張られる状態が長く続くと、頭皮や髪に負担がかかります。抜け毛や薄毛を引き起こす原因となるのです。けん引性脱毛症の疑いがある場合、できるだけ頭皮に負担がかからないヘアスタイルを意識しましょう。

・分娩後脱毛症
女性特有の脱毛症の一つに、分娩後脱毛症があります。こちらは分娩後(産後)に起こる脱毛症であり、男性には見られません。妊娠後期の女性の体には、ヘアサイクルにおける成長期を促進・キープする効果のあるエストロゲンが多く分泌されます。そしてエストロゲンは、分娩後に減少するのです。妊娠中に成長期であった髪が一気に退行期・休止期に入ってしまうため、結果として薄毛が引き起こされます。

・びまん性脱毛症
女性特有の薄毛として、とりわけ特に多く見られるのがびまん性脱毛症です。男性特有の脱毛症であるAGAの場合、頭頂部や前頭部から薄毛が進行していきます。対する女性のびまん性脱毛症は、頭部全体で均等に薄毛が進行していくのです。40代以降の女性に現れやすい傾向があり、原因は老化・ストレス・食生活の乱れ・過度のダイエット・誤ったヘアケアなど多岐にわたります。脱毛部分の境界がはっきりしないこともあり、気付かない内に進行しているケースも少なくありません。いつもより髪のボリュームが減っていると感じたならば、びまん性脱毛症を発症している可能性がありますので、少し意識してチェックしてみましょう。

・FAGA
FAGA(女性男性型脱毛症)は、男性が発症するAGAの女性版にあたる脱毛症です。症状の現れ方は男性ほど顕著ではなく、頭髪の広い範囲で薄くなるパターンが多く見られます。いくつかの発症原因があるものの、その多くがホルモンの働きによるものです。薄毛の進行パターンにも違いがあり、生え際のラインはそのままで、頭部全体で進行していきます。頭頂部や生え際など、AGAとは異なる進行パターンとなるのが特徴的です。

そんなFAGAには、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関わっています。ヘアサイクルにおける成長期を促進したり、キープしたりする働きを担う物質ですが、このホルモンの分泌は40歳前後から徐々に減っていくため、次第にFAGAを引き起こすのです。また、女性の体内にも一定量の男性ホルモンが存在します。女性ホルモンの分泌が減少することによって、双方のバランスが崩れると、AGAのように頭頂部などの髪が薄くなる症状も見られるのです。

男性のAGAとの違いについて詳しくはこちらをご覧ください。

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女性の薄毛治療法

女性の薄毛の原因は多岐にわたりますが、その原因に応じていくつかの治療法が確立されています。これらは専門クリニックや皮膚科などで受けることが可能です。今日の薄毛治療に用いられる、一般的な治療法をいくつかご紹介しましょう。

・ミノキシジル外用薬を用いた治療
女性の薄毛治療において、最も一般的となっているのがミノキシジル外用薬を用いた治療です。ミノキシジルには、ヘアサイクルにおける成長期のショートカットを防ぎ、延長する働きが認められています。薄毛の発症メカニズムの多くには、ヘアサイクルが関係していることから、ミノキシジルはさまざまな原因の脱毛症に対して有効です。含有量によっていくつかの種類があるものの、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、女性には含有量1%のものが推奨されています。2018年12月現在、ミノキシジル外用薬はドラッグストアなどでも市販されていますが、副作用のリスクがあるため、個人での使用は推奨できません。より効果的に治療を行うためにも、専門クリニックなどで処方された外用薬を使用しましょう。 (参照※1)

・PRP治療
PRP治療は、自身の血液成分からPRP(血液中に含まれる血小板を豊富に有する成分)を生成し、頭皮へ投与する治療法となります。血小板には多くの成長因子が含まれており、複合的に作用することで、組織の再生を促進する効果が期待できます。この成長因子を利用して頭皮再生を促進し、頭皮を理想的な環境にするのです。自身の血液成分から生成されたPRPを使用するため、人工的な栄養分を投与する手法に比べると、治療自体の安全性も高くなっています。また、効果の現れ方も比較的自然であり、頭皮そのものが健康的な皮膚に生まれ変わることから、効果の持続性を期待できる点もPRP治療のメリットです。

・治療の流れと費用
はじめて薄毛治療を受ける際には、具体的な流れがわからなかったり、費用の面で不安を抱えていたりする人も多いことでしょう。たとえばヘアメディカルでは、予約・受付・問診票への記入・カウンセリングの順に診察へと進みます。予約および受付はメールなどでも行えるため、まずは気軽にお問い合わせください。

初回のカウンセリングは無料であり、薄毛全般のご相談や、具体的な治療法のご相談、費用についての説明なども受けられます。この時点で一旦終了しますので、一度帰宅後に治療について検討することも可能です。そのまま治療の続行を希望されるなら、その場で初診予約もできます。

初診では、頭髪の状態を確認・記録するための写真撮影を行い、診察に入ります。頭髪や頭皮の状態のみでなく、身体全体の健康状態なども確認し、食・生活習慣・嗜好・ストレス状態などを総合的に確認した上で、治療方針を決めていきます。仮に投薬治療を行うことになれば、血圧測定や採血といった検査も進めます。

当院なら、初診費用は5,000円(税別)となり、検査が必要な場合は追加で5,000円ほどの検査費用が必要です。治療費などのランニングコストは、治療法や処方する薬によっても異なりますが、1ヶ月あたり15,000~32,000円(税別)となっています。なお、薄毛治療は保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担です。

ヘアメディカルの薄毛治療の流れについて詳しくはこちらをご覧ください。

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自分でできる薄毛対策

薄毛を改善するには、専門クリニックなどで適切な治療を受けるのがベストです。一方で、自分でできる対策も少なくありません。代表的なセルフ対策をいくつかご紹介しましょう。

・育毛剤
最も気軽に取り組める対策が、市販されている育毛剤の使用です。すでにご紹介したミノキシジル外用薬もドラッグストアなどで購入可能となっています。ただし、育毛剤は決して万能ではありません。薄毛の原因によっては、効果を実感できないケースも多いのです。一定の改善効果は見込めるかもしれませんが、基本的には、医師の指導のもとで治療薬を使用するのがベストです。

・サプリメント
栄養不足が薄毛の原因となっている場合、早い段階で食生活の見直しを行うべきです。できるだけ栄養バランスの良い食事を心がけ、発毛や髪の成長に必要な栄養を十分に摂取しましょう。それでも栄養が不足するようなら、サプリメントによって補うのも有効です。亜鉛を含むミネラルやビタミンなど、薄毛改善に必要な栄養素はいくつもあります。ただし、サプリメントに栄養摂取を頼り切るのは厳禁です。基本的には食材から栄養を摂取するようにしてください。

・シャンプー 頭皮に合わないシャンプーを使い続けていると、粃糠性脱毛症や脂漏性脱毛症を引き起こす原因となります。髪や頭皮に違和感を覚えた場合、一度シャンプーを見直してみましょう。洗浄力の強すぎるシャンプーは(石油系など)、汚れを十分に落とせるものの、髪や頭皮へのダメージになることがあります。薄毛対策の観点からいうと、肌への刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーを推奨します。

・生活習慣
忙しい現代社会の中で生活していると、生活習慣が乱れやすくなります。乱れた生活習慣も薄毛を引き起こす原因の一つです。とりわけ睡眠は重要となります。一見すると縁がないように思えるかもしれませんが、髪の成長を促すホルモンは睡眠中に分泌されるものです。つまり、睡眠不足が髪に対して悪影響を及ぼす可能性があります。そして人はストレスを感じると、交感神経が緊張状態となり、血管が収縮します。血行が悪化し、頭皮環境に悪影響を及ぼすのです。薄毛対策の一種としても、適切なストレスケアが欠かせません。

・ヘアケア
薄毛対策に効果的なヘアケアとして、第一に頭皮マッサージが挙げられます。頭皮の血行が悪化して硬くなると、発毛や髪の成長が阻害されるのです。定期的に頭皮を優しくマッサージし、ほぐしてあげるように心がけましょう。

・ヘアスタイル
ポニーテールやアップヘアなど、髪が引っ張られた状態が続く髪型は、けん引性脱毛症を引き起こす恐れがあります。同様にいつも同じ位置で髪を分けていると、頭皮に負担がかかり、抜け毛を誘発してしまうのです。定期的に分け目の位置を変えるなどの対策を行いましょう。

自分でできる女性の薄毛対策について詳しくはこちらをご覧ください。

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薄毛発症リスクをチェック

男性とは違って女性の薄毛は、脱毛部がはっきりしないケースが多くみられます。気がついたらかなり進行していることも少なくありません。薄毛を引き起こす原因は実にさまざまですが、以下の生活習慣などが発症リスクを高めるので注意しましょう。


・ストレス
・喫煙
・飲酒
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・運動不足

これらに心あたりがある人は、早い段階で改善すべきです。現時点では薄毛になっていなくても、発症リスクを抱えながら生活することになってしまいます。

詳しくリスクをチェックしたい方はセルフチェックをご覧ください。

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参照

※1 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

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