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ジヒドロテストステロンとは?髪にどんな影響を与える?

 

男性の主な薄毛原因として、とりわけ高い割合を占めているのがAGA(男性型脱毛症)です。AGAは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされることがわかっています。その一方、具体的にDHTがどのような物質なのかはあまり知られていません。今回は、AGAの原因物質であるDHTについて詳しくご紹介しましょう。

DHTはどう生成される?

DHTは各種ビタミンなどのように、そのままの状態で体内に入ってくる物質ではありません。体内の男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼ(5αリダクターゼ)という酵素の一種が結合することにより、初めて生成されます。2019年現在、AGAはフィナステリド(プロペシア錠)やデュタステリド(ザガーロカプセル)といった内服薬で治療するケースが殆どです。

これらは5α還元酵素阻害薬に指定されており、体内にある5αリダクターゼの働きを阻害して、DHTの生成を抑制します。この作用によってAGAの進行遅延や改善を目指すことになります。

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DHTが与える影響は?

第一に懸念されるのが毛根の萎縮です。DHTはテストステロンに比べ、毛根を萎縮させる力が10~100倍あると報告されています。萎縮するまでの流れとしては、体内で生成されたDHTが毛根のホルモン受容体に感知されると、ヘアサイクルにおける成長期が阻害されます。

それによって毛根が成長できず、萎縮してしまうわけです。髪が成長できないまま抜け落ちやすくなるため、いずれ薄毛を招きます。

DHTはAGAの原因物質でもあります。DHTの生成プロセスは上述した通りですが、ヘアサイクルの成長期を阻害するのが問題です。人間の髪の毛には2~6年続く成長期が存在します。この期間に新たな髪が発毛し、太く・長く育つのです。成長期の後は、成長スピードが落ちる退行期を経て、完全に脱落する休止期に入ります。

正常な発毛〜脱落までの流れは、生理的脱毛と呼ばれ、薄毛の原因にはなりません。しかし、DHTによって成長期が阻害されると、ヘアサイクルの乱れから髪が薄くなります。AGAを改善するためには、DHTの生成を抑制し、ヘアサイクルを正常化する必要があるのです。

DHTの生成は、プロペシア錠やザガーロカプセルによって抑制できます。DHTに対して直接作用するわけではありませんが、ミノキシジル外用薬もAGAに有効です。頭皮に直接塗布して毛母細胞の分裂を促進し、毛根の萎縮を防止する効果が認められています。

AGAの疑いがある場合は、できるだけ早く専門クリニックなどで診察を受け、治療を始めましょう。AGAは進行性の脱毛症です。自然治癒することもないため、適切な処置が求められます。 (参照※1)

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DHTの持つ役割

DHTの持つ役割として、男性胎児の性器形成や成長効果が挙げられます。そのため、フィナステリドやデュタステリドを妊娠中の女性に投与すると、男性胎児の生育に悪影響を与える恐れがあります。

成人男性の場合、治療のためにDHTの生成を抑制しても、重篤な副作用は殆ど報告されていません。ただし、副作用の発現率そのものは、低くないため注意しましょう。自己判断での治療は避け、専門の医師の指示に従って治療してください。 (参照※1)

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参照

※1 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

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