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女性の薄毛対策は?本当に効果があるのはどれ?

 

薄毛対策や薄毛治療は、「男性特有のもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、女性の薄毛に合った対策・治療法も数多く存在します。ここでは、女性に適した薄毛対策法とその効果について詳しくご紹介しましょう。

女性の薄毛対策で重要なポイントは?

薄毛対策において重要なのが原因分析です。どのような対策や治療であっても、薄毛を引き起こす原因に合った対策でなければ、十分な効果を得ることができません。

男性のAGAであれば、フィナステリドやデュタステリドを有効成分とする治療薬が有効です。しかし、これらの治療薬は女性の薄毛に対する効果が認められていません。万が一妊娠中や授乳期間中に服用すると、男性胎児の発育に悪影響を及ぼすことから、使用自体が禁忌とされています。

このように、男性と女性では、薄毛対策および治療法への根本的な考え方が異なるものです。(参照※1)

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薄毛改善のカギとなるのはホルモンバランス

女性の薄毛原因の中でも、特に注目したいのがホルモンバランスです。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、髪に大きな影響を与えるのが後者となります。

エストロゲンには髪の毛の成長を促し、ヘアサイクルにおける成長期をキープする働きがあります。また、血流改善や新陳代謝を促す効果もあるため、頭皮環境の健康を保つ上でも重要な役割を担っているのです。

仮にホルモンバランスが乱れると、エストロゲンの分泌量が減少してしまい、髪の成長が阻害されます。結果、薄毛を引き起こす原因となるわけです。

ホルモンバランスが乱れる原因はいくつかありますが、生活習慣の乱れやストレスなどが挙げられます。この場合、毎日の生活リズムや食事などを見直すことによって改善可能です。また、加齢もホルモンバランスが乱れる原因のひとつ。

エストロゲンの分泌量は20代後半がピークであり、30代前半まで理想的なバランスを保ちやすい状態になります。その後は徐々に分泌量が減少していき、更年期(45~55歳)前後になると、薄毛を発症するケースが見られるのです。

ホルモンバランスの乱れが起きる原因は人それぞれです。まずは専門クリニックを受診するようにしましょう。

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女性の薄毛に効果的な栄養素は?

栄養バランスの乱れも、薄毛を引き起こす原因のひとつです。髪の成長に欠かせない栄養素はいくつもあり、不足すると発毛や髪の成長を阻害し、薄毛を発症します。

そもそも髪の毛は、命に直接関わる部位ではありません。心臓などに比べ、栄養が回りにくい部位となっており、食生活の乱れや無理なダイエットなどによる栄養不足の影響を受けやすいのです。そこで、現代社会で生活する女性に不足しがちな栄養素をいくつかご紹介しましょう。

・亜鉛
ミネラルの一種である亜鉛は、特に日本人が不足しがちな栄養素の一つです。亜鉛には、摂取したタンパク質を「ケラチン(髪の毛を構成する成分)」に再合成する役割があります。

同時に新陳代謝を高め、毛母細胞の活性化する働きもあり、発毛や髪の成長には欠かせない栄養素といえます。レバーや牡蠣などの食材に多く含まれますが、食事に取り入れるのが難しい場合は、サプリメントで補うのも有効です。

・各種ビタミン
髪の健康を保つには、各種ビタミンをバランス良く摂取することが大切です。とりわけビタミンB群には毛母細胞を活発化させる働きがあり、欠乏すると薄毛を引き起こす原因になります。

また、ビタミンCにはストレスの緩和や頭皮環境の改善といった働きがあり、こちらも髪の健康を保つ上で重要な成分です。肉・野菜・魚介類などをバランス良く食事に取り入れ、さまざまなビタミン類の摂取を意識しましょう。サプリメントの場合、不足しがちなビタミンをまとめて摂取できる「マルチビタミン」の使用も有効です。

・鉄分
女性に不足しがちな栄養素として挙げられるのが鉄分です。髪に直接影響する栄養素ではありませんが、不足すると血中のヘモグロビンが減少し、十分な酸素を全身の細胞に供給することができなくなります。これは頭髪・頭皮も例外ではなく、間接的に薄毛を引き起こす可能性があるのです。

女性は月経時の出血によって多量の鉄分が失われるため、意識的に摂取する必要があります。具体的には、19~50歳の女性なら1日あたり18mgを摂取すべきです。また、鉄分には体内に吸収されやすいヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、その両方をバランス良く摂取する必要があります。

ヘム鉄は肉や魚など、動物性タンパク質の食材の多く含まれており、非ヘム鉄は野菜に多く含まれていますので、偏りのない食生活を意識することが大切です。なお、鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収がよくなります。この点も意識しながら食事メニューを考えてみましょう。

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シャンプーの見直しが薄毛対策になる?

人によってベストなシャンプーは大きく異なります。万が一髪や頭髪に合わないものを使用すると、頭皮環境の悪化を招き、最悪の場合、薄毛の症状を引き起こすことがあります。。抜け毛や薄毛が気になってきた方は、今一度シャンプーの見直してみましょう。この見直しこそが、れっきとした薄毛対策となります。

一般に販売されているシャンプーは、石油系・せっけん系・アミノ酸系の3種類に分けられます。特に洗浄力の強い石油系シャンプーには注意が必要です。髪や頭皮の汚れ落としが目的であるシャンプーですが、「洗浄力が高ければ高いほど優れている」というイメージがあります。

しかし、その高い洗浄力が頭皮への刺激になったり、頭皮に必要な皮脂まで洗い流したりする恐れがあるのです。また、外部からの刺激に弱くなってしまったり、頭皮の乾燥を引き起こしたりするケースもあります。

アミノ酸系シャンプーは、適度な洗浄力をもって、必要な皮脂は残しながら、汚れのみしっかりと落としてくれます。低刺激の商品も多く、薄毛対策に有効とされているのです。

ただし、アミノ酸系シャンプーが体質的に合わない方も少なくありません。もし洗髪時・洗髪後に違和感があったら、別のシャンプーへの切り替えを検討しましょう。また、シャンプーの種類だけでなく、基本的な洗髪方法にも気を配りたいところです。正しい洗髪方法の一例をご紹介しましょう。

まずは、お湯で十分に予洗いをします。1分ほどお湯で髪の毛を流し、汚れを洗い流してください。余裕があれば、お湯で髪を濡らす前に、ブラシなどで髪の毛についているほこりやフケなどを浮かします。より汚れが落ちやすくなるのです。

シャンプーは種類にもよりますが、10円玉大ほどの大きさを手のひらにとり、まんべんなく伸ばします。伸ばさずに直接頭皮に塗布すると、シャンプーが残りやすくなるため避けてください。ただし、稀に頭皮に直接塗布するタイプのシャンプーもあります。商品に記載されている使用上の注意などを確認してください。

まんべんなく伸ばしたシャンプーを伸ばした後は、優しく髪の毛全体に行き渡らせ、指の腹で洗っていきます。爪を立てると頭皮を傷つける原因となるため、爪の長い女性は注意しましょう。髪を洗い終えたら、泡が残らないようにお湯でしっかりと洗い流してください。

仮にシャンプーが髪や頭皮に残っていると、抜け毛の原因に成りかねません。特に髪を長く伸ばしている女性は泡が残りやすいので、十分にすすぎを行ってください。

洗髪後、髪を濡れたまま放置するのは厳禁です。濡れた状態では、髪を保護するキューティクルが開いたままになるため、傷みやすくなります。必ずドライヤーを使用し、乾かすようにしてください。毎日のシャンプーを見直すだけで、薄毛や髪の傷みを改善できることがあります。(参照※d)

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薄毛対策にプラセンタや大豆イソフラボンは有効?

サプリメントや健康食品にも、薄毛対策に関連する商品がいくつかあります。代表的なのが大豆イソフラボンのサプリメントです。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つため、女性の薄毛に対して効果を発揮する可能性があります。

そしてもう一つ、プラセンタも有効とされています。中でも「ヒトプラセンタ」については、ヘアサイクルにおける成長期から退行期への移行を遅らせる効果や、毛包を大きくする効果が期待できます。

注意点として、サプリメントや健康食品のみで薄毛を改善するのは困難です。他の薄毛対策や治療と並行し、栄養補助目的で使用すると良いでしょう。サプリメントおよび健康食品に頼り切った薄毛対策は推奨できません。

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この他の薄毛対策はある?

手軽に始められる薄毛対策として、まず挙げられるのが頭皮マッサージです。頭皮は乾燥などによって血液の流れが滞り、張りや弾力なども失われ、発毛しにくくなります。適度な力で頭皮マッサージすることによって、血流を促進し、抜け毛や薄毛防止効果が期待できるのです。特に乾燥しやすい冬場は、蒸しタオルなどを使って頭皮を温めてからマッサージすることを推奨します。

また、薄毛対策や治療を行っても、すぐに効果が出るとは限りません。治療中の心理的負担を軽減する対策として、薄毛が目立たないヘアアレンジや、ウィッグなどの使用も有効です。直接的に薄毛を改善するわけではありませんが、薄毛によるストレスを軽減できます。ストレスが薄毛に直結するのは上述した通りであり、それを防ぐ手段として検討してみましょう。

自分でできる薄毛対策も少なくありませんが、より高い改善効果を期待したいなら、薄毛専門のクリニックを受診すべきです。専門クリニックでは、女性を対象とする高度な薄毛対策・治療を受けることができます。抜け毛や髪のボリュームが気になるなら、一度専門クリニックを受診してみましょう。

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参照

※1 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

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